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痴漢冤罪について考えよう①

お久しぶりです、せんがくんです。

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更新頻度に関しては突っ込まないでください...。

 

さて、最近ニュースで痴漢した、してないでいざこざになっていることが多いですね。

 

これとか。

gendai.ismedia.jp

これとか。

www.huffingtonpost.jp

痴漢冤罪事件に関しては、様々な所で議論がされており、はてなブログでもせんがくんより知識のある専門家の方が素晴らしい記事をたくさん書いてらっしゃいます。

 

そこで、僕は「新しい痴漢」に焦点を当てて考えたいと思います。

「新しい痴漢」は以下のツイートを参照のこと。

 

 

いささか長文になってしまいますので、続きはこちらから。

 詳細のクリックありがとうございます!

 

以下の文章は、法律の専門家に目を通していただき、

ジェンダー的な観点などから一面に偏らないように意識しておりますが、

ご指摘等ございましたら、コメントしていただければ修正いたします。

 

新しい痴漢、というのがなんなのか考えるために従来の痴漢について考えましょう。

 

そもそも痴漢ってなんだろう。

痴漢に関する法律は強制わいせつ罪, 公然わいせつ罪や各地方自治体が定める迷惑防止条例があります(注.1)。強制わいせつ罪に関しては刑法176条に示されていて、公然わいせつ罪に関しては同法の174条に記載されています。

 

 刑法174条「公然猥褻罪」

  公然とわいせつな行為をした者は、六月以下の懲役若しくは三十万円以下の罰金

  又は拘留若しくは科料に処する。

 

 刑法176条「強制猥褻罪」

  十三歳以上の男女に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、

  六月以上十年以下の懲役に処する。

  十三歳未満の男女に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。

 

law.e-gov.go.jp

刑法に関してはこのページを参考にしています。

 

じゃあ、「わいせつ」ってなんでしょう。

 

卑猥(≒わいせつ)とは、人をして性的な羞恥ないし嫌悪感をいだかせるものであり、「物」および「行為」の意味ないし属性である。[一部略]判例は、卑猥をもって「徒に性欲を興奮又は刺激せしめ、且つ普通の人の正常な性的羞恥心を害し善良な性的道義観念に反することをいう」、と最高裁の判決に示されています(注.2)。

 

つまり、刑法によって定められる痴漢とは、

人に対し性的な羞恥や嫌悪感をもたらす行為で、

正常な性的羞恥心を害するものだと考えられるわけですね。

 

「新型痴漢」はいかがなものか。

「新型痴漢」については、2016年5月7日放送のバラエティ番組「ジョブチューン」において元鉄道警察隊長の澤登真珠枝が以下の様に発言しています。

話題になり始めたのは恐らくこの発言からかと。

(これが、冒頭で取り上げさせていただいたツイートですね。)

 

「混雑に紛れて好みの女性のそばに行って、体には触らず、髪の毛の匂いを嗅いだり、ちょっとスカートを触ったり、それで満足を得ている痴漢のことです」

 

そもそも、これは「正常な性的羞恥心を害する」ものでしょうか。

解釈の幅の問題な気がします、

正常な性的羞恥心というのは時代によって分かれる事ですからね。難しい。

 

また刑法では加害者が男性であるとも被害者が女性であるとも定義されていません。

女性も加害者になりうるし男性も被害者になりうる、ということです。

 

渋谷区で同性のカップルを結婚相当として認めるなど性の多様性が認められる現代社会においては戸籍上の同性に対する痴漢も同様に取り締まっていかなくてはいけません。

実際にNHKの元職員が男子大学生に対し、電車内で痴漢をしたとして東京都迷惑防止条例違反の容疑で警視庁に逮捕されています。

www.j-cast.com

 

鉄道利用者の性別の割合は国土交通省が調査をしていてこのようになっています。

(注.3)

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これを見ると首都圏においては通勤に電車を利用している男性の合計が3721人、女性は1973人だと分かる。割合にして男性が全体の約65%を占めます。

現代社会においては、残りの35%の女性が痴漢を受けたとして、起訴出来るならば男性も同様に起訴できるということは以上のことで理解出来ますよね。

 

しかしながら澤登さんは、「好みの女性」、「スカートを触ったり」と対象を女性に限定するような発言をされています。たしかに、痴漢の分かりやすい例として対象を女性に限定されたのかも知れませんが、テレビという影響力の大きいメディアにおいては、テロップや前置きなどで同性に対する痴漢についても説明すべきです。

まして、元鉄道警察隊長という地位のある方がこういった発言をされていることに不安を感じます。

 

この発言は女性だけが痴漢被害を訴えることが出来るといった女尊男卑の思考に感じます、意見として極端に感じられますよね。

こういった一面的な考えが刑事事件の場で適用されてしまえば、同性の服に振り合っただけでも起訴ができる状態、満員電車においては避けられない状態での起訴が出来るということになってしまいます。

 

また、この考え方は憲法に対する「新しい人権」の考え方と似ている部分があります。

 

実際の事件としてこの「新型痴漢」が起訴されたケースはまだないようですが、

今後の動向に注目したいですね。

 

注釈

注.1)

https://www.keijihiroba.com/crime/crime-of-molester.html

(2016/06/13閲覧)

 注.2)

阿部純二編(1989)「基本法コンメンタール 刑法 第四版」日本評論社

刑法174,176条に対する説明を参考にした

 注.3)

https://www.mlit.go.jp/common/001001523.pdf

国土交通省HPより引用(2016/06/15閲覧)

 

まとめ

1.  痴漢に関する法律は、刑法174条、176条に記載されている。

2. 痴漢とは、被害者の「正常な性的羞恥心を害する」ものである。

3. 現代社会では、同性同士での性犯罪もしっかりしていかなくてはならない。

 

次回は、痴漢犯罪を取り締まるための努力について調査する予定です!!

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次回の更新を見逃しません!!

 

では、よしなに。